ニューギニア高地人と
(予告編)
小学校の時に、話題を呼んだ「世界残酷物語」の映画を、友達と見に行き、いろいろな面で強い衝撃を受けた。今も記憶が鮮明である。その中に、「ペニスサック」を正装とするニューギニア高地人のシーンがあり、早熟な仲間内で話題となった。
年を経て、まさか、その地を訪れる機会が巡ってこようとは思わなかった。
他方、太平洋戦争の末期、私の誕生日の正確に6年前、伯父が、この地で戦病死している。
因縁の地でもある。
民族ダンスショーを前にメーキャップに余念のない原住民の人たち
ニューギニアの内陸高地で、初めて開発された油田の、プロジェクト融資の現地調査である。オーストラリアを中心とする銀行から20名ほどの同行者があった。日本人は私独りであり、心細い面もあったが、仕事を離れた観光面では、「極楽鳥」のバードウォッチングなど、珍しいことの連続であった。土産で買った、石器時代並の石の斧、豚のアバラ骨を使った大きなネックレースを今も大事に保管している。
ダンスショーの前に、手に石斧を持つ(写真左)
貴重な体験をお伝えしたい。